2021年10月20日
特定非営利活動法人 日本医療開発機構
株式会社 Kitahara Medical Strategies International
医療法社団 KNI
「いろどりの丘 -医療をツールとした新たな文化・まちづくり- 」がグッドデザイン賞を受賞
北原病院グループ(特定非営利活動法人 日本医療開発機構、株式会社 Kitahara Medical Strategies International、医療法人社団 KNI)が宮城県東松島市野蒜ケ丘に開設した複合施設いろどりの丘が「いろどりの丘-医療をツールとした新たな文化・まちづくり-」というテーマでグッドデザイン賞を受賞しました。
本受賞は「いろどりの丘」とその取り組みが次世代を担う優れたソーシャルデザインとして高い評価を受けたものです。
【いろどりの丘-医療をツールとした新たな文化・まちづくり-】
いろどりの丘は2021年3月、北原病院グループが宮城県東松島市野蒜ケ丘に開設した地域共創型複合施設です。
北原病院グループは2011年の震災直後から経済産業省の依頼を受けて医療をツールとしたソフトによる復興を目的に宮城県東松島市に入り、医療サービスを提供しながら東松島に何が必要なのかの調査を続けてきました。
東松島市は震災前から少子高齢化と人口流出、それに伴う産業の低迷や財源不足、医療・介護資源の不足から抜け出せない日本の地方都市が抱える共通の課題を抱えていましたが、互助の文化や観光産業の賑わいにより他の地方よりも人口減少や産業の低迷が緩和されている状態でした。
震災後、インフラの復旧のみでは無く、地域文化の復興、それも元の文化を取り戻すのではなく、少子高齢化や医療資源不足の課題も解決できる健康に関する正しい知見を加えた新たな文化の創造が必要だと考え、持続可能な医療・介護の提供と教育を行いながら「健康寿命が長いまち」という新たなライフスタイルを住民らと共創する拠点施設を計画しました。
日本の地方社会は少子高齢化、人口流出、産業低迷、財源不足といった共通の課題を抱えています。本施設の取り組みでは、新たな文化を創造することで住民主体の真の復興を目指すだけでなく、少子高齢化が進む社会では必要不可欠な要素である医療・介護を主要な構成要素とすることで復興した街が持続可能となることを目指しています。北原病院グループは本事業をとおして東松島と共通の課題を抱える多くの地方社会の課題を解決する成功モデルの実現を目指します。
【受賞理由(グッドデザイン賞審査員からのコメント)】
東日本大震災直後より、被災地の宮城県松島市で医療やリハビリテーションを提供してきた医療者が、高台への集団移転に際して医療サービスの提供に留まらず、文化の復興を支援する拠点づくりを目指した施設計画である。「文化や産業がこの地に戻ってこない限り、震災からの復興ではなく復旧である」という考えのもと、「健康寿命が長いまち」というライフスタイルを掲げ、総合生活産業としての施設運営に取り組んでいる。震災復興をきっかけに生まれた医療と文化を掛け合せた先進的な取り組みが、次世代を担う優れたソーシャルデザインとして認知される日が来ることを期待したい。
【グッドデザイン賞について(グッドデザイン賞ホームページより抜粋)】
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。近年、デザインはそれ自体が変化するとともに、社会におけるデザインのあり方も大きく変わってきています。身の回りのもののかたちが徐々に失われ始め、対照的に「サービス」や「システム」といった「機能」そのものが生活の中に顕在化しつつあります。この中でデザインは、人々が自らを取り巻く全体的な状況を察する能力を進化させるための、「環境の中における媒質」としての役割を発揮し始めています。今後はこうした視点からデザインの意義をとらえるニーズが高まるものと考えています。
北原病院グループは近い将来訪れる超高齢社会とその先の未来においても、一般市民が安心・安全・快適な生活を送れるように、医療をツールとした社会改革を進めます。
<本件に関するお問い合わせ先(報道関係含む)>
北原病院グループ 広報責任者 亀田
電話番号:042-645-1356
E-Mail:Yoshikazu_Kameda@kitaharahosp.com
<いろどりの丘に関するお客様からのお問い合わせ先>
いろどりの丘
電話番号:0225-25-7577
Webサイト:https://irodori.jmdo.org/